World > Latin America > Caribe > Dominica Rep. | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
WILFRIDO VARGAS |
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Title | ||||||||||||||||
WILFRIDO VARGAS |
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Review |
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TH-RODVENへの移籍第1弾。メキシコ風のギターのイントロに導かれ、ロマンティックなバラード'AMOR CAUSUAL'で幕を開ける。いつものウィルフリードなら突如、メレンゲに曲調が変わってハイ・スピードのダンス・ミュージックが展開する‥‥はずなのだが、なんかモタモタしていていまひとつ熱くならない。これならいっそ最後までボレーロっぽく通してもらったほうがまだマシだった。 つづく'QUE SERA'は低音部がまったく抜け落ちたパサパサのメレンゲ。後方でダラダラたれ流されるシンセが耳ざわりだし、グルーヴはカケラも感じられない。本作のミュージカル・ディレクターをつとめたピアノのレイニ・グェレーロによるアレンジだが、この曲にかぎらず、かれがアレンジした4曲はことごとくつまらない。とくに打ちこみのセンスはゼロというよりマイナス。 'LAS MELLIZAS'は、ウィルフリードの大ヒット曲'EL AFRICANO'の作者であるコロンビアのアコーディオン奏者カリスト・オチョーアの作品だが、ここでもグェレーロの打ちこみがおそろしく貧相。せめてヴォーカルがルビー・ペレスだったら、まだ救われただろうに。 曲の良し悪しは別として、もっともウィルフリードらしさが発揮されているのが'CAROLINA ROCK N'ROLL'。チープなラガマフィンにはじまり、メレンゲ、ロックンロール、サルサと、めまぐるしく転調していく。ただし、曲としての完成度はいまひとつ。 'DAME UN BESO'は、コロンビアのクンビアのリズムをとりいれた本盤中、唯一聴くに値する曲。ビノミオ・デ・オロを起用した『エル・クク』収録の'LINDA MELODIA'にはおよばないものの、とぼけた感じでワイワイガヤガヤ楽しそう。 本作の失敗は、一にも二にもレイニ・グェレーロをミュージカル・ディレクターに迎えたことに尽きる。つまりはプロデューサーとしてのウィルフリードの責任。 なお、"WILFRIDO VARGAS"のアルバム・タイトルはまぎらわしいせいか、1曲目のタイトルをとって"AMOR CAUSUAL"として紹介されている場合が多い。 |
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(8.25.02) |
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